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おぼろ二次元日記

おぼろ二次元日記

mamさんより銀魂、NARUTO小説♪



『一緒』




あら、お客様、イヤですわ、そんな「綺麗。」だなんて。
でも嬉しいですわ、ありがとうございます。
お客様の方が素敵ですわよ、えぇ、男の魅力に溢れてますもの。
やっぱり男の方は貫禄がなくっちゃ、お客様からはそれをとっても感じるんですよ。
え、ドンペリ?。
まぁ、ありがとうございますー。


ドンペリ・ロゼ一本、入りましたー!!。


恋人?。
いないんですよ。
だって毎日こうしてお店でお客様みたいに素敵な男性とご一緒してるでしょ?。
その辺の男がつまらなくなっちゃって・・・。


え、銀さん?。
イヤですよ、あんな死んだ魚みたいな目をした男。
若いのにもう総白髪なんですよ。
甘いものばっかり食べて、糖尿病すれすれですし。
毎日毎日、何やってるんだか分からないグウタラ者ですよ。
何よりいつもお金に困ってるんですよ。
やっぱり男は財力ですわ。


そうですね、確かに弟の新ちゃんはお世話になってますけど。
神楽ちゃ・・・いえね、銀さんのところに可愛い女の子が
いるんですが、その神楽ちゃんと二人して、すっかり頼りに
しちゃってて・・・。
私もですって?。
まぁ、確かに助けてもらったこともありますけど。


でも私が好きなタイプはお客様みたいに、こうして女を良い気持ちに
してくれる方ですわ。
まぁ、「綺麗。」だなんて、本当にお客様ったらお口が上手で。
でもそんなところに引かれる女の方、多いんでしょうね。
あら、よろしいんですか。



ドンペリ・ロゼ、もう一本入りましたー!!。



ちっ。
「綺麗」「綺麗」ってうるさいったら。
知ってるわよ、そんなこと。
「綺麗」って言ってれば女が喜ぶとでも思ってるのかしら。


そう言えば銀さんは「綺麗」だなんて言った事がないわねぇ。
まったくどこに目をつけてるのかしら、あ、死んだ目だったけ。


たぶん言わないんでしょうね、あの男は。
あ、でもある日突然ボソッと言ったりして。


夏の終わりの暮れ六つ時、縁側に二人で座ってる。
「綺麗だなぁ。」って。
でも見ているのは夕日じゃない。
そんな銀さんはおじいさん。
私はおばあさん。
だから銀さんは次の日には忘れた振りをする。


あら、何だか言わせてみたくなっちゃったわ。
今の事が全て遠い思い出になったその時に。
それまでずっと一緒にいてあげるって言うのも、悪くないかも
しれないわ。







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『永遠』




まずは臓物引きずり出して、皮膚を剥いだら綺麗に洗って血抜きする。
腐らねぇように処理したら、ここからが一番楽しい。
この女にはどんな仕込みを組み込もうか。



黒く光る絹の髪、これは相手を絡め取る糸になる。
そのままの色を残すのに苦労した曼珠沙華の唇からは無色透明の霧。
あの澄んだ声の様にだ。



この女に無骨な仕込みは使いたくない。
どこまでも繊細なヤツが良い。
たっぷり毒をしみこませて。



腕から飛び出すのは千の針、細く長く、雨の様に降りそそぐ。
手と足の爪は全て刃、俺が出来る限りの薄いヤツ。
研ぎ澄まされた鋭利さを放つ光。
切られたことにも気がつかない、ただそっと触れたような感触。
けれど肉の奥まで断つ傷。



そうだ、髪で絡み取ったら、相手を抱きしめる。
しなかやな指が背中に回る。
なめらかな白い肌、逃れられない死の抱擁。



たいしたチャクラは持っちゃいなかったが、この女はこれで良い。



「愛している。」と女は言った。
「一緒に行く。」とそう言った。
そうして言葉を続けた。
「愛している?。」と。



愛しているさ。
永遠に値するその造形。



俺は女を巻物に納める。
「さぁ、行くか。」
永遠に一緒にな。






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「ドン・ペリ」・・・と言いつつ「ちッ!」と鋭く突いてくるところが
お妙さんらしくて!!!
さりげない懐の大きさと銀さんを締めつつも甘やかすお妙さんの
気持ちがとても暖かいお話でした。
二人で月見をぜひ♪



サソリの歪んだ美学は時間が流れていく生あるものにではない。
永遠の美。
それこそが彼が望んだ命であり姿。
執着する狂気に引き込まれるお話でした。
ぜひ、櫻井ヴォイス変換で聞きたいです!


mamさん、本当にありがとうございました。








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